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【ドクター和のニッポン臨終図巻】僧侶・タレント、織田無道さん 往生際が悪かったからこそ…欲望に忠実、チャーミングなお坊さん (1/2ページ)

 「生臭坊主」。この人をテレビで見る度そんな言葉が浮かびました。キャバクラ大好き、肉や酒も大好きと豪語。ランボルギーニの特別仕様車を乗り回す姿に嫌悪感さえ覚えました。仏教を何と思っているのかと。

 1990年代、「霊視」「除霊」でバラエティー番組に引っ張りだこだった僧侶でありタレントの織田無道さんが12月9日に亡くなりました。享年68。織田さんは2018年6月、ステージ4の大腸がんと診断され、医師からは「もう何をしても無駄。明日死んでもおかしくない」と匙を投げられたそうです。〈織田無道、全身がんを告白〉という記事をいくつか拝見しましたが、その割には眼は力強く生命力に溢れていました。

 「全身がん」という病名は医学的な概念ではありません。全身の各臓器にがんが転移した状態をいつしかメディアがこう呼ぶようになり、18年に亡くなられた樹木希林さんの闘病の際に広まったように思います。高須クリニックの高須克弥院長も2年前に全身がんと発表されています。樹木さんは13カ所、織田さんは20カ箇所以上の転移がありました。全身がんとは裏を返せば、それでも生きられるがんということ。本当にタチの悪いがんなら、その前に命が尽きてしまいます。がんと共存しながら好きなことをやり続けられるのが全身がん。

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