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【ドクター和のニッポン臨終図巻】料理人・神田川俊郎さん 和食の繊細さを教わった思い出 (1/2ページ)

 大阪・北新地の旨い店が並ぶ通りで、ひときわ風格ある佇まいが「神田川本店」です。白い暖簾をくぐれば、出汁のいい匂いとともにその人は笑顔で迎えてくれました。最初に医者の先輩に連れて行ってもらったのは、もう四半世紀も前になるでしょうか。

 まだ若造だった僕に対しても分け隔てなく接客してくださり、目の前で大きな伊勢海老を捌いてくれた夜を、昨日の事のように覚えています。和食の繊細さをここで教えてもらいました。

 テレビでも活躍された、浪花を代表する料理人・神田川俊郎さんが4月25日、大阪市内の病院で亡くなりました。享年81。死因は、新型コロナウイルス肺炎との発表です。

 報道によれば、神田川さんは4月16日に自宅で体調を崩し、緊急搬送。PCR検査でコロナと判明。酸素吸入やアビガン投与など治療を続けていましたが、帰らぬ人となってしまいました。

 つい先日、北新地を神田川さんが元気に歩いているのを見かけたという人がいます。まさかご本人も、自分がコロナで亡くなるとは想像もされていなかったに違いありません。

 大阪、兵庫はコロナ変異株の脅威にさらされています。その模様と僕のことが4月24日に『報道特集』(TBS系)でも取り上げられましたが、今、コロナで救急車を呼んでも受け入れ病院がないケースが多々あります。

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