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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】南太平洋上の絶海の孤島に立つ、高さ5メートル超え巨大モアイ像15体 イースター島「ラパ・ヌイ国立公園」 (1/2ページ)

  私は先日、北総(千葉県北東部)で一番高い愛宕山頂上にある「地球の丸く見える丘展望館」を訪ね、視界360度のパノラマを満喫してきましたが、世界で最も地球が丸いことを実感できる場所は、モアイ像で有名なイースター島かと思います。

 イースター島の中心、バンガロアの西南に位置するラノ・カウの山頂、オロンゴ岬の断崖絶壁に立つと、太平洋を踏んづけているような気分になり、水平線が丸く見えることから、地球が丸い球体であると実感できるのです。また、このオロンゴ地域は、鳥に似た頭を持つ人の姿をした神を崇拝し、島のリーダーを選出する鳥人儀式(タンガタマヌ)が行われていた神域でした。

 島民はこの島を「輝ける偉大な島」という意味のラパ・ヌイと呼んでおり、イースター島と名付けたのは、1722年に西洋人として初めて島に上陸したオランダ人です。上陸の日が復活祭(イースター)であったことからイースター島と命名されました。

 1774年には「可能な限り遠くまで行きたい」という野望を抱いたキャプテン・クックがこの島を訪れていますが、最初に倒壊したモアイを発見した彼は、感想を自身の探検記に記しています。

 「機械力に関する知識のない民族が、このようにすばらしい巨像を立て(中略)、頭の上に円筒形の石をのせた、ということはほとんど想像を絶している」(『クック 太平洋探検』岩波文庫)

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