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【ベストセラー健康法】「嫌いの原則」が心の健康への一歩! 『「嫌い」の感情が人を成長させる』 (1/3ページ)

 「話せばわかる」「人と人は理解し合える」「1人でも傷つく人がいるなら、言うべきではない」-こうした言葉を本音では「嘘くさい」と思う人は多いだろう。窮屈さ、息苦しさを感じている人もいるだろう。そこでご紹介したいのが、「嫌い」の復権を唱える1冊だ。

 本心では誰か、あるいは何かのことが嫌いなのに、無理に好きになろうとしてストレスを溜め込んでしまうことはないだろうか。ときには、無理して好きなフリをしていることから、夢の中に嫌いな対象が登場するケースもある。これは精神衛生上好ましくない。

 「“嫌い”というのは人間の大事な感情なのに、現代社会ではうかつに口に出せません。まるで、あらゆるものを好きでなければならないかのような圧力がある。それがどれほど現代人の心の健康を損ねているか…。そのために陰で排除や中傷が起こることもある。上手に嫌ってこそ健康な社会ができるのです」

 こう話すのは、『「嫌い」の感情が人を成長させる』(さくら舎)の著者、樋口裕一氏=顔写真。多摩大学名誉教授で、250万部超の『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)でも知られている。

 世間には「嫌い」を口にするのは良くないという風潮があるが、本来「嫌い」があるのは当たり前。「嫌い」、つまり異論が共存することは多様性であり、「嫌い」は自他を見つめる第一歩、と著者は指摘する。