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【医療 新世紀】「健康情報」踊らされず冷静に判断を 一律に肥満防止訴えるメタボ対策に疑問 国立健康・栄養研究所の津金昌一郎所長が解説 (1/2ページ)

 世の中には多くの健康情報があふれている。新型コロナウイルス感染を防ぐとして話題になった食べ物やサプリメントもあるが本当に効き目があるのだろうか。しっかりした医学的根拠(エビデンス)に基づく健康情報の発信に長年取り組んできた国立健康・栄養研究所の津金昌一郎所長は「安易に踊らされず冷静に信頼性を判断してほしい」と訴える。

 ▽根拠

 「現時点で新型コロナウイルス感染症に対する予防効果が確認された食品・素材の情報は見当たりません」。同研究所はホームページの「『健康食品』の安全性・有効性情報」で、風邪やインフルエンザ、新型コロナの予防に効果があるとの情報や噂が広がった食品について根拠を調べた結果を公開している。

 米国立医学図書館のデータベースでこれまでに40以上の対象を検討したが、少なくともコロナに対する効き目がはっきり確認されたものは見つからなかった。

 朝鮮ニンジンや緑茶などインフル症状に効くと宣伝されるものもあるが、コロナ予防の効果はみられない。ビタミンCやビタミンDのサプリメントはインフル症状の予防の効果があるとする報告と、効果がないとする報告が混在して結論は出ていない。健康食品として人気のマヌカハニーや納豆、みそにはインフルを含む感染症の予防効果は確認されなかった。

 津金さんは「健康にいいと聞くと、まずくても高くてもそればかり摂取する人が出てくる。食生活のバランスを崩す可能性がある」と話す。

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