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【食と健康 ホントの話】オメガ3系脂肪酸とオリーブ油で動脈硬化予防 (2/2ページ)

 動脈硬化は、血管の内側の内皮細胞が炎症や「酸化ストレス」にさらされ障害を受けることで進んでいく。酸化ストレスとは、他の物質を傷つけたりする影響力が非常に強い、活性酸素の生産が過剰になった状態。そうなりにくくしたり、活性酸素を除去したりするのが抗酸化物質で、ポリフェノールやカロテノイドなどが知られている。

 「酸化ストレスなどにより血管内皮が障害されると、血液中のLDL(悪玉)コレステロールがそこに沈着。さらにここでも酸化ストレスが起こって、酸化LDLコレステロールになると、それは自分の体にとって異物になりますので、免疫細胞が働きます。好中球がマクロファージに変わり、その異物を食べて死にます。死んだマクロファージは血管の壁にどんどん蓄積され、それがプラークを形成します」

 プラークはもろいため、過度な運動や温度変化などにより血液が早く流れると傷がつき、修復のために血栓ができる。それが大きくなって血管を塞ぐと、その先の組織に血液が行かず、酸素不足で壊死する。冠動脈に起これば心筋梗塞に、また頸動脈にできた血栓がちぎれて飛んでいくと、その先の脳内の細い血管で詰り、脳梗塞となる。

 オリーブ油、とくにエキストラバージンにはまた、酸化ストレスを防ぐポリフェノールが含まれている。さらに多く含まれるオレイン酸によって、LDLコレステロールの総量も減らす効果も期待できるそうだ。

 オリーブ油は他の油と同様、開栓後1~2カ月以内のフレッシュなうちに使い切るサイズ選びを。酸化に強く加熱OKなオリーブ油だが、やはり酸化したものを摂ると逆効果になりかねないからだ。(医療ジャーナリスト 石井悦子)

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