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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】頭頸部がん治療、マイクロサージャリーで国内有数の症例 がん研有明病院・頭頸科部長、三谷浩樹さん (1/2ページ)

 口と鼻からのどにかけての領域に発生する悪性腫瘍、つまり「頭頸部(とうけいぶ)がん」治療のスペシャリストとして知られるのが、がん研有明病院の三谷浩樹医師。顕微鏡を見ながら慎重に進める「マイクロサージャリー」と呼ばれる微細な手術を得意とし、国内有数の症例数を誇る頭頸部外科医だ。

 他では対応できない高難度の症例が集まる同院は、高度に専門特化された教育施設の側面を併せ持つ。三谷医師はここで「治療」と「教育」を有機的に結び付ける取り組みで成果を挙げている。

 「医師の経験年数に応じて担当する疾患を定め、それを確実にクリアして上のランクの症例に進む。手術は必ず上級医師の責任と指導の下で行われるので、患者に不利益は生じない。実践で身に付けた技術をそれぞれの出身病院に持ち帰って地域医療に役立ててもらうのが目的です」

 三谷医師自身が心がけ、また若手にも繰り返し言うことがある。「3分後、5分後に何が起こるのかを見越して手術をすること」と「自分の親族と思って丁寧に手術をすること」の2点だ。

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