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「コロナ感染防止策と体の内側からのケア」専門家が解説 食生活や睡眠、運動などライフスタイルの見直しを ストレスを発散していくことも大切 (2/2ページ)

 「私たちの体には免疫というディフェンスシステムがあり、弱っていると病気にかかりやすくなります。免疫は体に入ってきた異物をやっつけるもので、明確に分かっているわけではありませんが、免疫の働きを下げないようにするには健康的なライフスタイルが望ましいといわれています。理想的な食生活や睡眠、運動など、日頃から健康に気を付けている方々は、ある意味でリスクを軽減できているのだと思います」

 ライフスタイルを見直して体の内側からケアを図ることは、感染症にかかりにくくするだけでなく生活習慣病リスクの低減も期待できる。とはいえ、誰もが健康的な食生活を送れるわけではなく、「健康は経済格差の問題でもあります。米国などの格差社会では特に顕著ですが、所得の低い人ほど糖尿病になりやすいのです」とも。

 さらに健康にダメージを与える要因の1つとして「ストレス」を挙げる。

 「酒や食事でストレスを発散しようとして睡眠の質の悪化につながり、太りやすくなるという悪循環に陥りがちです。健康を害さない程度に抑えながらストレスを発散していくことが大切だと思います」

 もう1つ、久住医師は新たな感染症の出現に備え、今回の経験を未来のためにいかすべきだと話す。

 「テレワークが普及して、医療業界でもリモート診療が出てきました。ドラスチックなことが起きたことで、世の中がいい方向に変わるヒントも見えてきたのです。また新しい病原体が必ず出てくるでしょうから、今回のことを忘れず、社会の知恵として残していってほしいです」と結んだ。

 ■久住英二(くすみ・えいじ) 医療法人社団鉄医会ナビタスクリニック理事長。内科医。1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院血液科勤務などを経て、2008年6月にナビタスクリニック立川開院。14年1月から現職。

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