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【食と健康 ホントの話】「疲労臭」を消すビフィズス菌の増やし方 食物繊維やオリゴ糖といった、善玉菌の「エサ」を食べることがおすすめ (1/2ページ)

 体を洗っても消えない「疲労臭」。精神的ストレスや筋肉疲労、腸内環境の悪化などによって、アンモニアが血液から直接体表に出て臭うことがわかっている。アンモニアの表出を防ぐためには、腸内細菌のビフィズス菌を増やし、腸内を酸性に傾ければよい、ということを前回説明した。それでは、ビフィズス菌をどうやって増やせばいいのだろうか。

 乳酸菌は名前の通り「乳酸」を腸内で産生する。対してビフィズス菌は、乳酸と短鎖脂肪酸、とくに「酢酸」を産生することが知られている。酢酸とは、食用のお酢の主成分。腸内を酸性側に傾け、しかも悪玉菌の増加を抑制する効果もある。

 ビフィズス菌が疲労臭に効果があることを研究で明らかにした、東海大学理学部化学科の関根嘉香教授は、ビフィズス菌に着目した理由をこう話す。

 「アンモニアはNH3とNH4+という、分子の形とイオンの形が腸内のpHに応じてつりあいをとりながら存在しています。腸を通過して血液に移行するのはNH3だけですので、NH4+のほうに、つまり酸性に偏らせておけば、腸を通過しにくくなり、血液から揮発してくる量が減るだろう、と考えられました。腸の中で酸性の物質といえば、乳酸や短鎖脂肪酸です。これを作り出してくれるものを増やせばいいじゃないか、ということで、ビフィズス菌に着目したのです」

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