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【ドクター和のニッポン臨終図巻】中日投手・木下雄介さん 厚労省HP副反応報告に本人らしき「匿名事例」が (2/2ページ)

 副反応の事例が気になる人は、厚生労働省HP「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」というページを見てみては。そこには〈医師から副反応を疑って報告された事例を、透明性をもって全て公開しています〉の記載のもと、(すべて匿名ですが)木下投手のものと思われる経過も記されていますので、一部抜粋して紹介しましょう。

 〈7/6 11時 うずくまっているのを発見され、その後、意識消失し、11時14分救急要請。11時20分救急隊到着。AED作動させるもAsys(心静止)から回復なし。同36分病院到着。CPR(心肺蘇生)開始にて12時03分ROSC(心拍再開)。入院後、僧帽弁閉鎖不全症が確認された。心筋生検では心筋炎所見は認められず。本剤(*ワクチンのこと)との因果関係は評価不能…〉

 木下投手のお父さんは一昨年、交通事故で死去されています。ゴミ収集車運転中に巻き込まれたそうです。試合前に父の訃報を知るものの木下投手は、ナゴヤ球場で登板してから大阪の実家に戻りました。「どんな時でも仕事は休むな」というのが、父親の口癖だったからだそう。

 まだまだ、休みたくなかったことでしょう。辛い死です。

 ■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。この連載が『平成臨終図巻』として単行本化され、好評発売中。関西国際大学客員教授。

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