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【本当は怖い「むくみ」の原因と対策】同じ食事量でも体重増える「ネフローゼ症候群」 腎機能低下、足が急に大きくなる異変も… (1/2ページ)

 長引くコロナ自粛で体重が増えた人もいるだろう。運動不足に加えて、自宅での間食や食事量が増えれば、当然のことながら体重計の数字に反映されていく。一方で、3密を避けた運動習慣を心掛け、食事量も以前と変わらないのに体重が増え、むくみが生じることもある。「年のせいで代謝が落ちたのか?」と勘違いされそうだが、実はその陰にネフローゼ症候群という腎臓病が潜んでいる場合があるのだ。

 「ネフローゼ症候群は、血液中のタンパク質が極端に減って血液の成分構成が変わることで、むくみや体重増加を引き起こします。腎臓からタンパク質が漏れ出してしまい、たくさんのタンパク質が尿から排せつされる『尿タンパク』が生じ、症状が現れます」

 こう話すのは、東京医科大学病院腎臓内科主任教授の菅野義彦副院長。腎臓病治療のエキスパートで数多くのむくみ患者の診断・治療も行っている。

 血液中のタンパク質が不足すると血管内の水分を保つ力が弱まり、水分が血管外の細胞と細胞の間にたまっていく。それがむくみになる。一時的な下肢のむくみと異なり、ネフローゼ症候群の場合は、余分な水分を排出することができずに全身にたまるため、体重も増える。結果として、「以前の靴がキツくて履けない」「体重が急に5キロも増えた」など、自覚できるような異変が体に現れるのだ。

 「ネフローゼ症候群は、1年程度かけてゆっくり進むタイプと、2週間程度で急速に症状が現れるタイプがあります。一次性ネフローゼ症候群は、生活習慣と関係なく発症します。異変(別項参照)を見逃さずに、早めに医療機関を受診しましょう」

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