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【HPVワクチンに女性も男性も注目せよ】子宮頸がん検診率も日本は世界最低レベル 性交渉経験女性の内80%が一生に1度はHPV感染 (2/3ページ)

 なお、HPVワクチン接種の有無にかかわらず性交渉がはじまったら、「その3年以内には子宮頸がん検診を受けはじめてください」と関口氏。だが、残念ながら日本の検診率はワクチンと同様に際立って低い。

 その理由は、内閣府の世論調査(2014年度)によると、1位「受ける時間がない」48・0%、2位「経済的にも負担になる」38・9%、3位「がんであると分かるのが怖い」37・7%、4位「健康状態に自信があり必要性を感じない」(33・1%)など。

 初期の子宮頸がんはほぼ無症状で、検査が後回しにされがちだが手遅れになる前の検査が重要。ワクチン接種の有無にかかわらず全ての年代で2年に1回は検診を受けることが推奨されている。

 HPVウイルスは性交渉経験のある女性なら80%が一生に1度は感染し、90%は自然治癒するとされる。しかし、感染が持続した場合には、子宮頸がんに至るリスクが生じる。感染から上皮内がんに至るまでが1~5年以上、浸潤がんになるまでは10年以上で、軽度→中度→高度へと異形成は進行する。上皮内がんであれば子宮頸部の一部を切除する手術で妊孕性(にんようせい)の温存が可能だが、浸潤がんにまで進行すると生殖機能が奪われる。子宮頸がん発生のピークが30代であることを考えると、予防・早期発見・早期治療が妊孕性温存の鍵になる。

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