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【HPVワクチンに女性も男性も注目せよ】子宮頸がん検診率も日本は世界最低レベル 性交渉経験女性の内80%が一生に1度はHPV感染 (3/3ページ)

 子宮頸がん検査方法は「細胞診」と「HPV検査」の2種類。細胞診は子宮頸部から取った検体を染色し、細胞を顕微鏡で見る。これは子宮頸部異形成の発見に有効(感度70・3%、特異度97・7%)。HPV検査は検体からがんを発症しやすい13種のHPVを検出する方法。こちらは、細胞診と比べて非常に高い感度をもっている。

 2007年に世界で初めて子宮頸がんワクチンを定期接種に組み込んだオーストラリアでは、同年12月から検診プログラムが、日本と同じ2年ごとの細胞診から、5年ごとのHPV検査へと大幅に変更されている。HPV検査は早い段階で感染を発見する感度の高さゆえに、陰性であればその後数年の安全は確保される。一方、何の病変がない人までが陽性に含まれるデメリットもある。

 これはコロナ陽性の無症状者と同じ。医療費、医療資源がかさむだけでなく、陽性診断を受けた人の精神的ショックも大きいことが課題となっている。 (熊本美加)

 ■関口由紀(せきぐち・ゆき) 女性泌尿器科専門医。経営学修士(MBA)。NPO法人女性医療ネットワーク理事、一般社団法人日本フェムテック協会理事。「女性の身体は、全身的に診ていく必要がある」と、婦人科、女性泌尿器科、内科、漢方内科、乳腺科、皮膚科、美容皮膚科、などをそろえた女性医療クリニックLUNAグループを主宰。「自分の体は、自分で守る」の理念のもと女性の生き方をYouTube「るなクリニックch」で配信中(「るなクリニック」で検索)。

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