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【ドクター和のニッポン臨終図巻】元女子プロレスラー・風間ルミさん ブログから伝わる「生きる意志」 貧血で料理も買い物もできず (2/2ページ)

 風間さんは、この数カ月でかなり痩せられたようです。神取さんは「今年3月に会ったとき、彼女が『お腹が痛いんだよね』と言っていた。病院に行くよう伝えたが、注射が嫌いで行かなかった。コロナ禍だから抵抗があったのかも…」と悔やんでいたとのこと。僕のこの記事が出る頃は死因が判明しているかもしれませんが…消化器系のがんが進行していたのかもしれません。

 本当に病院が嫌いで検査したくなかったのであれば、それも彼女の意志として尊重しなければなりませんが、コロナ禍で足が遠のいたのであれば、大変残念なことだと感じます。

 風間さんは以前、糖質制限など過激なダイエットでかなり体重を落としたそうです。しかし昨今は、食育インストラクターの資格を取るなどして日々の食事に気を使っていたことがブログからわかります。最後のブログは9月5日。自炊するのがしんどかったのでしょう、宅配ピザの写真を上げています。

 〈一気には勿論食べれなかったけど、少しずつゆっくり食べた。昨日はこのピザ1枚だけだったけど今日はもっと食べるよ!とにかく食べて体力つける…〉。そして最後の1行は、〈食べる事は生きる事!〉と、力強い言葉が。プロレスも人生も、全力で向き合ったのではないでしょうか。

=〈〉内原文まま

 ■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。この連載が『平成臨終図巻』として単行本化され、好評発売中。関西国際大学客員教授。

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