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【ここまで進んだ最新治療】先進医療で胃の腫瘍“GIST”に内視鏡手術導入、腹腔鏡手術の弱点補う術式 大阪国際がんセンター・上堂文也副部長が解説 (1/2ページ)

 「胃がん」は胃の一番内側の粘膜に病変ができるが、胃の粘膜の下にできる腫瘍を「胃粘膜下腫瘍」と呼ぶ。胃粘膜下腫瘍には良性から悪性までさまざまなものがあり、表面が正常な粘膜で覆われているので、内視鏡で見ると腫瘍部分は粘膜が盛り上がって見える。

 胃粘膜下腫瘍で最も多いのが「消化管間質腫瘍(GIST=ジスト)」で、悪性度の高いものもあるので診断がつけば手術で切除する必要がある。GISTの手術は腹部に孔(あな)を5~6カ所開けて行う「腹腔鏡手術」が一般的だが、先進医療では「内視鏡的胃局所切除術」(以下、内視鏡手術)という術式が行われている。どんな手術なのか。

 昨年10月に先進医療として国内で初めて臨床に導入した大阪国際がんセンター・消化管内科の上堂文也副部長が説明する。

 「GISTの内視鏡手術は全身麻酔になりますが、口から内視鏡を挿入して腫瘍部分を切除する術式になります。しかし、粘膜だけを取る早期胃がんの内視鏡手術と違って、GISTは粘膜下に病変があるので、胃の内側から切ろうとすると胃に穴が開き、胃の中身が外に広がって腹膜炎を起こすため、これまでは難しいと考えられていました。それで腹腔鏡手術が行われてきた経緯があります」

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