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【今から始めよう!70代まで働く健康術】「食が細くなった」人にスケソウダラが良いワケ おやつ代わりにちくわやカニカマを (2/2ページ)

 「食材のタンパク質が体内でどれだけタンパク質として利用されるか、それを調べる指標に『正味タンパク質利用率』があり、これまでのナンバーワン素材は94%利用される鶏卵でした。私たちの研究では、正味タンパク質利用率を評価するIAAO法スコア(鶏卵を100とする)で比較したところ、スケソウダラは104となり、鶏卵と同等以上であることがわかりました」

 鶏卵は、バランスよくアミノ酸を含み、タンパク質の王者ともいうべき食材だ。それよりも体内のタンパク質利用率がよい食材は、スケソウダラということが明らかにされた。

 「ひとつの食材だけを食べるのをお勧めするわけではありません。鶏卵も肉も野菜も、バランスよくいろいろな食材を食べてください。そのプラスアルファとして、スケソウダラを活用していただきたいのです」

 スケソウダラは、ちくわやカニカマなどの練り製品に多く含まれるという。1日3食の食事量が減ってしまった人は、おやつ代わりにちくわやカニカマなどを食べるとよいそうだ。

 「ちくわやカニカマなどの加工食品ならば、間食でも簡単に食べることができるでしょう。しかも、タンパク質の利用効率がよい。間食でこまめにタンパク質を補い、さらに身体活動量を上げることで、高齢者に多いフレイル(心身虚弱)を防いでほしいと思います」。木戸教授はそう話す。 (安達純子)

■タンパク質の主な合成

 肉や魚などタンパク質を含む食材を食べると、ペプチドやアミノ酸に消化(分解)されて吸収される。アミノ酸の主な作用には次のようなものがある

(1)体の構成成分である筋肉、血管、骨やコラーゲンなど、消化や体内代謝に関わる酵素、体の調子を整えるホルモンなど、身体のさまざまな機能に関わるタンパク質に合成される

(2)エネルギーを生み出す

(3)余分なアミノ酸は、尿素として排出される、あるいは、脂肪として蓄えられる

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