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【ひざの痛みに潜む怖い病】膝や肩の痛み以外に関節に異常あれば関節リウマチ疑え 早期診断・早期治療が奏功 (2/2ページ)

 関節リウマチの治療は近年飛躍的に進歩している。かつて関節リウマチの治療は、ステロイド剤や消炎鎮痛薬といった薬しかなかった。だが、今世紀に入り、生物学的製剤やJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬の登場で、症状を改善できる人が増えた。治療で長い期間、全く症状が出ないことも珍しくはなくなった。

 「関節リウマチは、関節が破壊されますので、早期診断・早期治療が功を奏します。ただし、ご高齢になると身体状態によっては、薬の使用量を加減しなければならいこともあります。オーダーメード医療(個々人に合った医療)が、より求められるともいえます」

 高齢化に伴い腎機能の低下や心臓病を抱えると、薬のさじ加減が不可欠となる。最近は、腎臓に負担の少ない自己注射による生物学的製剤も登場し、治療の選択肢が広がった。

 「身体状態や病気の進行度合いによって、治療計画は立てることができます。ぜひ早期発見・早期治療を心掛けていただきたいと思います」

 中村医師による「関節リウマチ疑い」のチェックポイント(別項)もぜひ参考に。 (取材・安達純子)

 ■関節リウマチの疑いをチェックしよう!

 □変形性膝関節症の治療を受けているが、症状が一向によくならない

 □運動療法は痛みで続けられない

 □朝目覚めたときに身体がこわばって、動かしづらい

 □左右の手首や足首などの関節が腫れている

 □全身がだるくて力が入らない

 ■中村卓司(なかむら・たかし) 東邦大学医療センター大森病院人工関節治療センターセンター長、整形外科准教授。1993年東邦大学医学部卒。米国留学などを経て、2012年から現職。関節疾患の診断・治療を得意とし、日本関節病学会評議員、日本人工関節学会評議員、日本リウマチ外科学会理事などを兼任している。

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