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【オーバーロクマル世代応援企業】60歳以上の女性を採用 「価値観の違い知りプラスに」

★第5回ビープラウド

 この連載は、25年間で2万人の経営者と交流してきた人材採用コンサルタント会社・キイストンの細見昇市社長が、60代以上の就業に積極的な企業30社を選出。夕刊フジと共同で紹介・顕彰するものです。

 兵庫県・淡路島産の玉ねぎを丸ごと1個使った「淡路島カレー」は、甘さ・コク・辛さと3段階に変化する味わいと、お店によってオリジナルのトッピングを楽しめるのが魅力のカレーだ。このカレーを、ライセンス契約している全国100店舗ほどの飲食店に卸しているのが「ビープラウド」(東京都中央区、大山淳社長、http://www.beproud.co.jp)だ。

 「創業して10年目ですが、事業の拡大に伴ってスタッフの拡充が必要になり、社員を募集しました」と取締役の岡田聡氏。35歳から70歳までの男女合わせて9人の応募があり、選考の結果、60歳の猿田留美子さんが採用された。

 猿田さんは、「子供も手がかかりませんし、家で特にすることもなくダラダラと暮らしているより、どこかにピリっとメリハリのある暮らしが大切だと感じていたので、応募しました」と語る。「応募はしてみたものの、頭の片隅では年なので『どうせダメだろうな』と期待していませんでした。採用の連絡には驚きました」。

 「電話やファクス、メールによる注文を取引企業さんへ発注するのが主な仕事です。特に“アイドルタイム”といわれる15時から17時は、お店の営業時間の関係で注文が多くなる時間帯です。不慣れで分からないことも多いので、先輩に教えを請いながらの日々です」

 先輩の鈴木真土香さんは28歳。なんと、猿田さんの娘さんと同い年だという。「でも、買い物の話や日常的な出来事など何でも話せますし、年齢差はまったく気になりませんね」。そんな猿田さんにはもう一つ重要な仕事がある。それは情報発信だ。「商品情報などをインスタグラムやフェイスブックにアップする仕事もしているんです」。

 前出の岡田氏は「社長の大山が40歳で私が39歳。年齢が近いと視野が狭くなってしまい、考え方が固定化されてしまう危険性があります。その点、(鈴木さんと猿田さんは)28歳と60歳。しかも女性。20代、40代、60代と年齢幅があることで価値観や考え方の違いを知ることができて逆に勉強になりますね」と言う。

 一般的に年齢差は“ギャップ”としてマイナスに捉えられがちだが、同社はその差をプラスに転化することで成果を得ているようだ。(取材・土金哲夫)

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