記事詳細

【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】ゴーン被告の引き渡しを求めよ! 「TOC条約」に従って粛々と手続き進めるべき (2/2ページ)

 この条約によって、国際犯罪捜査で締結国同士の連携がスムーズになっただけでなく、犯罪人引き渡しに関する条項もあり、請求を受けた締約国は手続きを迅速に行うよう努める国際法上の義務が生じました。TOC条約を根拠として、犯罪人引き渡しの請求を受けた締約国は、逃亡犯罪人が自国民であることを理由に引き渡しを拒む場合、その逃亡犯罪人を自国の訴追機関に付託しなければなりません。

 ちなみに、レバノンはTOC条約の締約国です。

 ゴーン被告の主張を認めれば、気に入らない法律や法治機構がある国ならば逃げ出しても構わないことになり、「法の下の平等」や「法の支配」を否定することになります。法の支配を、国際社会が否定するわけにはいかないでしょう。

 日本国内にも、ゴーン被告の主張に乗って司法制度の特殊性を指摘する向きがあります。そうした方々はゴーン被告に非常に同情的です。ですが、裁判や取り調べの改革と、ゴーン被告の犯罪行為とは切り分けて議論しなくては、彼の術中にまんまとはまります。

 ゴーン被告の設定した日本の司法制度のあり方という土俵に上がるのではなく、まずはTOC条約に従って粛々と手続きを進めるべきです。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

関連ニュース