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【高橋洋一 日本の解き方】コロナからの経済復活を急げ! 欧米中より遅れ目立つ日本、財政出動と金融緩和の発動を (1/2ページ)

 世界の主要国の経済をみると、新型コロナウイルスの発生源とされる中国の堅調が目立つ。感染拡大が続く欧米と、感染第3波が来ている日本の経済の回復にはどのぐらいの時間がかかるのだろうか。

 各国の株式市場が高値を更新してきた。市場は、半年先を思い描きながら値動きしているとみることもできる。実際には、株式の価格は半年先を半分程度取り込んで値動きしている。あくまで半分程度なので、株式市場は将来の鏡と言ってもぼんやりとしており、将来を確実に予見するとはいえない。

 コロナワクチンの開発をめぐっては、現時点で米ファイザーと米モデルナが好成績を上げている。投資家はさらに先を読み、半年後にワクチンが世界中に行きわたり、コロナは克服され、経済が戻るというシナリオで動いている。実際に値上がりしている銘柄は、ワクチン関連のみならず、旅行、航空、飲食あたりだ。バブルと違って全銘柄が上昇というわけではないが、各国の経済対策により資金供給が潤沢なので、幅広い銘柄が買われている。

 10月に公表された国際通貨基金(IMF)の見通しでも、2020年の世界経済の成長率は4・4%減だが、21年はワクチンの普及が進むとして5・2%のプラス成長を見込む。地域別では、日本では20年に5・3%減、21年に2・3%増、米国は20年に4・3%減、21年に3・1%増、ユーロ圏は20年に8・3%減、21年に5・2%増、中国が20年に1・9%増、21年に8・2%増となっている。

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