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金正恩が処刑…平壌医大「性的虐待」鬼畜グループと、ある母親の戦い (2/4ページ)

 平壌医大の2年生から4年制の男子学生4人は、同級生の複数の女子学生に対して「性上納」を要求するなど性的虐待を続けてきた。そして、被害者のひとりだった女子学生が今年8月、自ら命を絶った。

 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

 女子学生の母親は、学内の党委員会に男子学生の処罰を求めた。ところが、党委員会はいっさい動こうとしなかった。母親は業を煮やし、大学のある平壌市中区域の安全部(警察署)に信訴を行った。訴状を送ったが、いくら待っても回答はなかった。

 母親は結局、中央党に直接信訴の手紙を届けることを決心した。コロナで入市が統制されている平壌に潜り込み、中央党第2受付窓口に手紙を提出した。平壌在住の親戚の家に泊まり込み、回答を待ったがこちらも何の気配もない。

 信訴は、北朝鮮国民が、権力による不正行為の被害者となった場合に訴えることができる、法的根拠に基づいた制度だが、訴えが握りつぶされたり、加害者から逆襲されたりすることもある。

 (参考記事:「訴えた被害者が処罰される」やっぱり北朝鮮はヤバい国

 しびれを切らした母親は、再び第2受付窓口を訪ねた。信訴の手紙を受け取った信訴請願課の職員は、母親が鬼気迫る勢いで娘の受けた犯罪行為について語る様子を見て、深刻な非社会主義行為(風紀紊乱行為)が助長、黙認され、信訴の手紙が内部でもみ消されたと判断。党の最強機関である組織指導部の趙甬元(チョ・ヨンウォン)第1副部長の人脈をたどり、訴えを上部に報告した。

 報告を受けた金正恩氏は、平壌医大の党委員会に対し組織指導部が集中検閲(監査)を行うよう指示した。

 まず、加害学生4人は、中央党幹部の息子で、初級中学校に通っていた10年前、市内の平川(ピョンチョン)区域で女性に売春をさせていた事件の主犯であったことが明らかになった。情報筋が「あの有名な」と言及していることから、北朝鮮ではかなり知られた事件のようだ。この事件の詳細は不明だが、親たちが保安署(警察署、現安全部)に圧力をかけ、4人を釈放させたことで、有耶無耶になったようだ。

デイリーNKジャパン

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