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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】政策の不備で医療逼迫…後始末を自衛隊に押し付けるな! 8月の沖縄派遣から根本変わらず「医療従事者の不足を補う派遣」 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療逼迫(ひっぱく)に対応するため、自衛隊の看護官が北海道旭川市と大阪府に派遣されました。いずれも知事の災害派遣要請に基づくもので、旭川では医療支援チームが2カ所10人、大阪では同じく2カ所7人で支援活動を行っています。

 今回派遣された自衛官は衛生科に所属する看護官で、他国の軍隊で言えば衛生兵です。仕事をする場所も幅広く、各方面隊の衛生隊や駐屯地の医務室、部隊内の衛生小隊や衛生班のほか、各地の自衛隊病院に勤務する場合もあります。

 衛生科に属する医官や看護官は自衛隊全体では1000人規模とされています。今回の派遣人数を見て、「少ないじゃないか!」と脊髄反射的に批判する向きもありました。でも、それぞれ通常任務についているうえ、各地の自衛隊病院では一般の患者も受け入れていて、地域医療の一翼を担っています。

 そこを滞りなく回す一方で、他への医療支援をするのがどれだけ大変なことか。北海道と大阪府の知事が全国知事会などを通じて看護師派遣を要請したにも関わらず、手当てができなかったことからも明らかです。

 ちなみに、コロナ医療支援での看護官派遣は初めてではありません。8月には独自の緊急事態宣言を発令していた沖縄県に計30人を派遣し、4月に長崎県で集団感染が発生したクルーズ船への船外医療支援、2月の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」支援などがあります。

 問題は、今回の派遣が、8月の沖縄と同じ構図だということです。つまり、医療体制の逼迫、特に医療従事者の不足を補う派遣なのです。この間、4カ月ありましたが、根本は変わっていなかったのです。

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