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掘っ立て小屋を「焼き討ち」する北朝鮮の浮浪児対策 (1/2ページ)

 北朝鮮の金正恩党委員長は昨年の春、コチェビと呼ばれるストリート・チルドレンやホームレスが急増していることを受けて、次のような「心配のお言葉」を発した。

 「世界的な観光国家に跳躍しようとする党の意図に反して、全国に老人流浪物乞い者が増えたのは、孝行を第一の美風良俗と考える朝鮮式社会主義の民族的なあるべき姿に反する非道徳的な現象で、外国人や世界の進歩的人民に社会主義のイメージを乱す重大な対外的権威毀損問題だ」

 貧しい人々に救いの手を差し伸べようというのではなく、コチェビがうろつくような状況は見てくれが悪いということだ。これ以降、コチェビの施設への収容が強化されたが、コチェビは減るどころかさらに増加しているという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

 (参考記事:「物乞いを収容せよ」金正恩命令に国民から疑問の声

 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、本格的な冬が到来した清津(チョンジン)市内の市場では、コチェビの数が急激に増加した。彼らのほとんどは、一度収容された施設から逃げ出した者たちだ。

 郊外の羅南(ラナム)区域には、孤児を収容する保育院、愛育院、初等学院、中等学院など、複数の施設が存在する。2014年に金正恩氏が、「親を失った子どもたちの真の親になる」として、新設、拡充させた施設だ。

デイリーNKジャパン

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