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衆院解散・総選挙「秋のどこか」 菅首相、会見後「秋まで」に訂正

 「秋のどこかで衆院選を行わなければならない」

 菅義偉首相は4日の年頭記者会見で衆院解散・総選挙の時期について問われると、こう断言した。時の首相が解散時期を特定して言及するのは異例だ。案の定、会見後に首相官邸が「秋までのどこかでは」と訂正したが、夏の東京五輪・パラリンピック後に解散に踏み切りたい首相の本音が漏れたとの見方が広まる。

 政界では解散のタイミングについて(1)令和3年度予算案成立後の3月(2)通常国会会期末の6月(3)五輪後の9月-に絞られたとの見方がある。特に有力視されているのが五輪後だ。新型コロナウイルスを収束させ、五輪を成功に導くことができれば政府・与党にとって追い風になると期待されるためだ。首相に近い自民党幹部も「五輪後の9月に選挙をやればいい」と語る。

 だが、新型コロナを収束できず、五輪の開催が危ぶまれる事態となれば、低迷中の内閣支持率がさらに下がり、防戦一方の「追い込まれ解散」となる可能性は否定できない。自民党内から「菅首相の下では総選挙を戦えない」との声が強まれば、9月に予定される党総裁選で新たな総裁・首相を選んだ上での解散も選択肢になり得る。

 別の自民党幹部は「内閣支持率が20%台に下がったら党内からいろいろな動きが出てくるかもしれない」と語る。長期政権を築くには新型コロナ対策で結果を出し、「選挙の顔」としての評価を高めることが求められそうだ。(産経新聞 永原慎吾)

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