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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】緊急事態宣言の効果は“未知数” 米国ではロックダウンした州としない州の感染増加率に大差なし (2/2ページ)

 米国では、強制力を伴うロックダウンが、一部の州で発令されている。だが、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は高級レストランで食事をするなど、ルールを設ける側であるはずの政治家がルールを守らず、国民の不満を高めている。

 ロックダウンによって個人事業主は収入がなくなるが、政治家は安定した収入が入ってくる。不満がたまることも十分理解できる。

 日本とは異なり、米国では飲食店よりも家庭内での感染率が圧倒的に多いとされている。また、ロックダウンした州と、しない州の感染者数の増加率も死亡率も、大きく違いがみられるわけではない。

 マスクの着用や手洗い、うがい、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保は当然のうえで、どの国も現段階では新型コロナウイルスに対し、完全な治療薬がなく、感染拡大を防止する有効策が見つかっていない。

 有効策がないのであれば、日本でも2月下旬ごろから接種が開始されるというワクチンを待つ以外に手段はない。それまでは緊急事態宣言やロックダウンという根拠のない策ではなく、責任を自覚した国民ひとり一人の行動に任せる以外、方策はないのではないだろうか。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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