記事詳細

【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】英がTPP参加申請も…米の復帰は困難か QUAD参加なら自由主義国陣営にとってプラス (2/2ページ)

 バイデン氏が外交において優先するのは、パリ協定や世界保健機関(WHO)、イラン核合意、国連人権委員会への復帰だろう。もし、TPPに復帰することになっても、関心を寄せる環境分野や労働者に関わる規定については再交渉となるのではないか。

 民主党重鎮であるバーニー・サンダース上院議員や、エリザベス・ウォーレン上院議員などの左派議員がTPPに反対していることから、交渉の長期化は避けられない。そうなれば、22年の中間選挙にも影響を与える。英国はEU(欧州連合)を離脱したため、貿易政策の再構築を急ぐ必要があるが、米国には国内事情からその必要はない。

 このため、TPPを利用したかたちで「中国包囲網」を築くというのは、少し現実的ではないともいえそうだ。

 ただ、英国が、日米とオーストラリア、インド4カ国の枠組み「QUAD(クアッド)」に参加を検討していると、英国メディアが報じたことは、自由主義国陣営にとって安全保障上、明らかにプラスといえる。今後も、英政府の積極的な関わりに期待したい。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

関連ニュース