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「コロナより怖い」…福島で寺院の屋根崩落、サーキットで土砂崩れ (2/3ページ)

 相馬市内ではこのほかにも、屋根瓦などが落下したり、ブロック塀が崩れた住宅が多数見られ、住民らは片づけに追われた。

 相馬市内のコンビニエンスストアでは、停電で冷蔵商品などの棚が停止したため、ビニールで覆われ「販売できません。申し訳ありません」などと書かれていた。

 同市の70代の女性の自宅内では電子レンジが棚から床に落ちたり、外壁の一部が剥がれたという。10年前の東日本大震災が頭をよぎり、避難所に行くことを考えた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、持病があって外出を控えているため、避難所に行くこともやめたという。

 女性は「ずっとコロナが怖いと思っていた1年だったけれど、昨日、地震の怖さを思い出した。コロナより地震の方が怖い」と語った。

 福島県二本松市のサーキット場「エビスサーキット」では大規模な土砂崩れが発生、建物などに被害が出た。地元消防によると、人的被害はないという。

 倒壊した建物付近では14日、作業員が重機2台を使って、がれきや土砂の撤去作業に当たっていた。土砂崩れが起きた高台にあるコースではコンクリートが割れ、地面が隆起。斜面はえぐれ、全長約2キロの「西コース」に向かって数百メートルにわたって土砂が流れ、建物にまで到達した。

 同サーキットによると、レストランのある建物と車両数台ががのまれたという。サーキットのグループ会社で同じ敷地内にある東北サファリパークの安藤秋彦支配人(55)は「まさかこんな状況になっているとは思わなかった。3・11のときは地割れはあったがここまでに被害は出なかった。人的被害がなかったのが救い」と話していた。

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