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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】復興を手段とした被災地の「新たなまちづくり」 震災前後を数字で比較することに違和感 (1/2ページ)

 私が担当するニッポン放送の朝のニュース番組「OK!Cozy up!」(月-金、午前6時~)は先週1週間、東日本大震災で未曾有の被害を受けた東北各地から生放送をお送りしました。

 取材して感じたのは、現地とそれ以外の地域の温度差でした。特に、現地の方は、震災前と震災後を数字で比較することに違和感を抱くといいます。

 宮城県気仙沼市の震災復興・企画部長、小野寺憲一さんは「例えば、人口で比較して『何人減った』『まだ何人帰っていない』という話があるが、被災地のほとんどが震災以前から人口減少という問題を抱えていた」と指摘しました。

 同県の女川町観光協会の遠藤達彦さんは「震災前からあった人口減少の問題の根幹は、定住人口の減少。これは止められない。ならば、観光業に大きくシフトして、交流人口を増やしていこうとしたのが震災後のまちづくり」と、この10年の取り組みを紹介してくれました。

 いずれも、復興を契機として積年の課題の解決を図るという意味で、復興を目的ではなく手段として使っています。

 今、「復興は道半ば」とメディアで指摘されるような問題は、実は震災以前から存在していて、地元の人々は悪戦苦闘しながら問題を解決しようとしていました。

 そこへ東日本大震災が起こります。関連死を含め、死者・行方不明者が2万2000人以上の犠牲と、被災3県の建物の全壊だけで11万7000棟あまりという、甚大な被害でした。

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