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【山口那津男 本音でズバッと】クアッド首脳会合、「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現を 東日本大震災、復興を成し遂げるまで寄り添う決意 (1/2ページ)

 先週11日、地震と津波、原発事故という3つの大規模災害が連続発生した東日本大震災から10年が経過した。改めて犠牲となられた方々と、ご遺族に心からの哀悼の意を表するとともに、すべての被災者にお見舞いを申し上げます。

 岩手、宮城両県では、住まいの再建、復興のまちづくり、主要な道路などハード面はほぼ整備された。なお、4万人余りの人々が避難生活を余儀なくされており、これからは、コミュニティーの再形成や心のケアなど、1人ひとりの状況に応じたきめ細かな支援が必要となる。

 福島県の復興は緒に就いたばかりである。東京電力福島第1原発事故からの本格的復興は中長期的な取り組みが不可欠だ。国が前面に立って、廃炉や、汚染水浄化後の「処理水」対策に道筋をつけるとともに、住民の帰還と交流人口の拡大を進めていくことが重要だ。

 明るい希望は、再生可能エネルギーやロボット産業の集積を進める「福島イノベーションコースト構想」だ。わが国が目指す「脱炭素社会」や「デジタル社会」の構築と軌を一にする。合わせて、研究開発と人材育成の推進力と期待される「国際教育研究拠点」の実現にも力を注ぎたい。

 この10年間は、仙台での国連防災世界会議で確認された「より良い復興」の考え方と、「防災・減災・復興を政治や社会の主流に」とのトレンドを生み出した。風化と風評という2つの風と闘いながら、心の復興、人間の復興を成し遂げるまで寄り添い続けたい。

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