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金正恩命令に参謀が「死の抵抗」…北朝鮮軍を待つ最悪の結末 (2/3ページ)

 兵役短縮は朝鮮労働党が提示し、軍の高位幹部も同意したという。こうした軍事に関わる重大措置が金正恩氏の裁可なく取られるはずもなく、実質的には最高司令官命令も同様だ。ところが、人員の招集や配置、除隊など人事を司る隊列補充局の参謀長は反対の意を示した。

 現状で兵力を減らせば軍の編成を保てず、新規入隊を拡大する策なしに実行すれば軍事力低下につながると主張。「党の意見を押し付けられても困る」と述べたようだ。

 これに対して軍の高位幹部は当惑しつつも、党の意見には従うべきとの結論を下した。その上で、反対意見を示した参謀長を家族もろとも炭鉱に追放し、口を封じた。

 (参考記事:「気絶、失禁する人が続出」金正恩、軍人虐殺の生々しい場面

 また、参謀長の上官に当たる隊列補充局長と政治委員も、部下の政治思想教育を疎かにしたとの理由で、一階級降格処分を受けた。解任された参謀長のポストには、隊列補充局1部長が任命されたとのことだ。

 (参考記事:男たちは真夜中に一家を襲った…北朝鮮の「収容所送り」はこうして行われる

 重職を勤めていた幹部が、討論の場で党に対して露骨に反対意見を示し処罰された事件を受けて、軍幹部の間では、「今後はいかなる状況でも異論を挟まないようにしよう」「党が政策を出せば、無条件で従おう」との話が出ている。合理的であるべき軍事組織の指揮官たちがこのような日和見主義に陥れば、軍事力の弱体化は避けられないのではないか。

デイリーNKジャパン

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