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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】クビに怯えた駆け出し時代 「呼ばれてナンボ」「悲観的に準備し、楽観的に実施せよ」の2つを胸に何とかやってきた (2/2ページ)

 1つが、「呼ばれてナンボ」という言葉。これを肝に銘じて、失敗続きでしたが、お声が掛かる限り何でも挑戦しました。すると、徐々に仕事にも慣れていき、いつの間にかニュースのキャスターをやるようになりました。今では、この仕事がアナウンサー人生の半分以上を占めます。

 とはいえ、慣れない報道系の番組は言葉一つにも気を使います。最初は言葉の違いをコメンテーターに指摘されたり、言い過ぎを本番中にたしなめられたりと、これまた失敗ばかりでした。

 この時に意識したのが、2つ目の「悲観的に準備し、楽観的に実施せよ」という言葉です。初代内閣安全保障室長の佐々淳行さんの金言で、コロナ禍で再び注目されました。私は学生時代、佐々さんの『完本 危機管理のノウハウ』(文芸春秋)で出合ったのですが、仕事をするようになって、この言葉の意味をかみしめています。

 どんな話が出てくるのか? どんな論考を出しているのか? このニュースの背景は? 知らずに放送で恥をかくことを悲観的に想像すると、事前にやるべきことが見えてきます。そして、本番ではその中からいくつか出せれば御の字と、これだけ準備したのだから大丈夫と、楽観的に臨む。「怖がりと、開き直りが大事なんだ」と、最近ようやく気付きました。

 新年度で生活が変わった方も多いと思います。戸惑うことも多いでしょう。初めは失敗続きでも「呼ばれてナンボ」、そして、「悲観的に準備し、楽観的に実施せよ」。私はこの2つで何とかやってきました。参考になれば幸いです。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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