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「髪の乱れは思想の乱れ」風紀取り締まりに躍起になる金正恩 (2/2ページ)

 それも、違反者に対しては、韓流コンテンツの取り締まりをメインターゲットにした「反動的思想・文化排撃法」を適用するというのだから、穏やかでない。服装やヘアスタイル一つで、労働鍛錬隊(軽犯罪者を収容する刑務所)行きになりかねないのだ。

 「摘発された者の中で、程度がひどい場合に限って、市・郡・区域の鍛錬隊送りにするなど法的処罰を加えたり、農村や工場での強制労働をさせるなど、処罰のレベルを高める予定」(情報筋)

 (参考記事:「ジャッキー・チェン」も刑務所行き…北朝鮮の高校生ら逮捕

 当局は、党組織を通じて、社会主義生活様式に合わせた服装をすべきというテーマの講演会を開催している。その内容とは次のようなものだ。

 「資本主義思想文化は、袋の中の錐(きり)のようなもので、資本主義思想に浸れば、大人も子どもも、服装と髪型に異常な思想状態が反映される。季節の変わり目に資本主義思想の風潮の芽が社会に蔓延し、慢性化する前に摘まなければならない」

 情報筋は、今回の取り締まりについての一般住民の反応に触れていないが、今までの取り締まりへの反応と概ね似たようなものだろう。

 (参考記事:ジーンズ禁止に北朝鮮国民が反発「ズボンと思想に関係が?」

 ちなみに北朝鮮当局は、1970年代から2010年代中盤まで、女性がスカートではなくズボンを履くことを禁止していた。また、自転車に乗ることも禁止していた。今回取り締まりの対象となっているのは、スカートを履いているか否かではなく、スカートの長さのようだが、いずれにせよ女性にだけより厳しい規制を強いるのは、人権侵害だ。

 (参考記事:北朝鮮の女性が勝ち取った「自転車に乗る権利」

デイリーNKジャパン

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