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韓国、ワクチン外交で右往左往 米に「ワクチンスワップ」提案、ロシアにも接近…防疫対策の失敗目前か

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が新型コロナウイルスのワクチン外交で右往左往している。米国に通貨スワップ(交換)ならぬ「ワクチンスワップ」を提案したり、ロシア製ワクチンにも色気を見せる。米ファイザー製ワクチンの追加確保で契約を結んだと発表したが、接種時期は不透明だという。

 鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相は20日「米国とワクチンスワップを真剣に協議中だ」と明らかにした。米国から先にワクチンを借りて、後で調達できた際に返す方法や、注射器などの医療物資と交換することも検討されていたという。

 だが、朝鮮日報によると、米国務省のプライス報道官はワクチンについて「カナダやメキシコ、(日本、オーストラリア、インドの)クアッドと協議を行った」と述べるにとどまった。

 韓国ギャラップ社の世論調査では、政府のコロナ対応について「うまく対応していない」という否定的評価が、「うまく対応している」という評価を上回った。文政権はコロナ禍当初、感染を抑え込んだとして「K防疫」と誇っていた。

 文大統領はロシア製ワクチン「スプートニクV」の導入検討を指示した。スプートニクVは英医学誌が有効性を評価している。韓国の製薬会社がロシアの政府系ファンドとの契約に基づき、韓国内での輸出用の委託生産を予定する。ただ、韓国国内ではロシア製や中国製のワクチンへの拒否感も強いという。

 24日になって韓国政府は、4000万回分のファイザー製ワクチンを追加で確保したと発表。7月から搬入される予定だとしているが、中央日報は「接種時期はめどが立っていない」と報じた。

 龍谷大教授の李相哲氏は、「文政権の支持者が大統領の功績を最も評価しているのは『K防疫』であり、その防疫対策の失敗が目前に迫っている。ロシア製や中国製のワクチンを入手して、現在募っている国民の怒りを少しでも和らげることしかできないだろう。来年の大統領選への影響が小さいわけがない」と指摘した。

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