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人命救助より「処刑」が先行…金正恩式「残酷病院」の現場 (1/4ページ)

 コロナ禍初期の昨年3月に、北朝鮮の金正恩総書記が参加して執り行われた平壌総合病院の着工式。昨年10月10日の朝鮮労働党創立75周年の前に完成させ、記念日を華やかに飾るというのが当初の計画だったが、大規模な病院なのに工期がわずか半年という「無茶振り」だ。

 そしてこれに、コロナ対策の国境封鎖と貿易停止が重なった。国営の朝鮮中央通信は、昨年9月12日の「平壌総合病院建設の外部仕上げ工事が進められる」という記事を配信したのを最後に、報道をピタリと止めているが、やはり工事が進んでいなかったようだ。

 (参考記事:金正恩「激怒映像」から浮かび上がる致命的な病弊

 そしてこのような状況の中、金正恩氏の逆鱗に触れた建設担当幹部が処刑された。建設現場ではすでに約20人もの兵士や労働者が墜落死しているとされる。国民の生命と健康を守るはずの病院が、むしろ人々の命を奪う形となっているのだ。

 (参考記事:「コイツに生きる資格はない」金正恩が処刑現場で見せた一部始終

 平壌のデイリーNK内部情報筋は、昨年10月26日に現場の状況を次のように説明している。

 「平壌総合病院の建設に大きな問題が発生し、党創建日の(金正恩氏が参加する)1号行事ができなかった。外部工事はほとんど終わった状態なので、元帥様(金正恩氏)が直接見て回る行事ができたかもしれないが、結果的に問題が生じて、現場に元帥様をお迎えできないという結論が下された」

デイリーNKジャパン

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