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金正日の側近「一家全員を処刑」…金正恩政権“誕生前夜”の惨劇 (1/2ページ)

 共同通信は15日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記に直結する日本政府との秘密交渉役が数年前、体調不良を理由に連絡を絶っていたことが分かったと報じた。秘密交渉役は金正日前政権時代から日本との秘密協議を担当し、2002年の小泉訪朝実現に至る協議にも関わったという。

 小泉訪朝実現の北朝鮮側の裏方と言えば、「ミスターX」こと柳敬(リュ・ギョン)国家安全保衛部(現国家保衛省)が有名だ。共同によれば、件の秘密交渉役は同氏の元部下で、「ミスターXが約10年前に失脚し後任となった」という。

 柳氏の部下がその後も北朝鮮の権力機関で地位を維持し、日本との交渉役を担っていたというのは驚きだ。何故なら柳氏の失脚は、権力中枢での陰謀によるものだったからだ。韓国の李明博(イ・ミョンバク)元大統領が2015年2月に出版した回顧録には、次のような一節がある。

 「2011年初め、アメリカと中国から驚くべき話を聞かされた。我々と接触した北朝鮮の高官が公開処刑されたというものだった」

 この処刑された高官が、他ならぬ柳氏である。その後、柳氏本人のみならず一家全員が銃殺されたとの情報も伝えられた。

 (参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

デイリーNKジャパン

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