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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】不安高まる伊豆半島東方沖の群発地震 5時間で11回、回数は減ったがまだ続く (1/2ページ)

 首都圏ではほとんど報じられなかったが、伊豆半島の東沖で、また群発地震が始まっている。

 今回は東海岸中部にある東伊豆町で4月21日夜から22日未明にかけての5時間で震度1以上の地震が11回起きた。大きなものは震度3だった。群発地震の回数は減ったが、まだ続いている。

 震源はいずれも東伊豆町の沖合で、伊豆大島との中間、つまり1978年に起きた伊豆大島近海地震の震源に近い。伊豆大島近海地震はマグニチュード(M)7・0、死者23人を生んだ地震だ。土砂崩れが各地で起きて死者を増やした。伊豆大島近海地震のような地震がまた起きるのではないか、と不安が高まっている。

 伊豆半島の被害は伊豆大島よりずっと多かった。それは伊豆半島は日本に最後にくっついた島で、全体が火山島だからだ。地盤が急峻(きゅうしゅん)で崩れやすい。

 伊豆半島の東の沖にはよく群発地震が起きる。数年おき、ときには毎年のように起きてきている。この20年間に群発地震は37回も起きた。

 観光シーズンをねらったように地震が起きることも珍しくはない。観光に生きる地元にとっては疫病神だ。以前、群発地震から大きな地震へつながるとの自説を提唱した地震学者のI博士が地元の旅館から宿泊を断られたこともある。疫病神の一味だと思われたに違いない。

 伊豆半島の東部からその沖の海中にかけての一帯には「伊豆東部火山群」といわれる小さな火山がたくさんある。それらは「単成(たんせい)火山」というもので、富士山のように噴火を繰り返して層状に高さが高くなっていくのではなく、たった1回だけの噴火でできた火山である。これらの火山ができるとき、群発地震が起きるのが普通だ。

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