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「こんな死に方は悔しい」北朝鮮軍で死者続出…金正恩が緊急指令 (3/3ページ)

 夫が仕事を押し付けられたせいで、苦労させられている家族たちは「栄養失調退治事業は、結局われわれに丸投げされたも同然」「(軍人に対しては)商売も禁止しているくせに、ようやく育てた家畜を保養事業に捧げろとはどう(生活)しろということなのか」などと、不満たらたらだ。

 軍関係者は商行為が禁止されており、密かに商売をしようにも基地は山奥にあることが多く、村の市場で商売をしたところで大した儲けにならない。夫の薄給を穴埋めするために、妻が自宅で育てた家畜をすべて取られてしまっては、彼らの方が栄養失調にかかりかねない。

 (参考記事:「もう辞めてしまいたい」北朝鮮軍将校の間で軍から離脱の動き

 不満を抑え込むために軍当局が行なったのは、プレッシャーをかけることだ。10月10日の朝鮮労働党の創建記念日に、「部隊内栄養失調軍人退治事業総和(総括)」を行い、成績に応じて等級を分ける。つまり、実施の事業評価を行い、点数が悪ければそれなりの不利益を与えるというのだから、大慌てになるのも当然だろう。

 既に処罰された部隊もある。栄養失調部隊別後方総和報告書で、最も低い評価を受けた第1、第2、第5軍団と一部の訓練所、後方部司令官、後方部責任イルクン(幹部)が、連隊責任を取らされ、解任されたとのことだ。

デイリーNKジャパン

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