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8割おじさんvs東大 京大・西浦教授ら東京「8月再宣言」予測

 「8割おじさん」として知られる京都大の西浦博教授(感染症疫学)らのチームが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言を20日で解除した場合、東京都で8月に再び緊急事態宣言が避けられない恐れがあると試算し、厚生労働省の専門家組織会合で報告した。

 解除宣言後に大阪の流行「第4波」と同様の拡大が起こると仮定、8月上旬に重症者用の病床使用率が70%を超え、宣言が避けられない状態になるとした。高齢者のワクチン接種率が7月末に90%に達しても、重症者数は40~50代を中心に9月に1500人を超え、都の重症者用病床確保数1207床を大きく上回るとみている。

 試算は東京五輪開催の影響は考慮していないというが、この試算どおりに東京が医療崩壊する状況なら、五輪どころかプロ野球などあらゆるイベントや経済活動も困難な状況になりそうだ。

 一方、東大大学院の仲田泰祐准教授らの試算では、新規感染者が300人程度で宣言を解除した場合、9月第1週に1500人まで増えて再宣言の水準になるとしている。ただ、重症者数は最大でも約700人で、重症者用の病床使用率は50%を上回る水準に収まるとみている。

 どちらにせよ、宣言解除後も感染防止策の継続と、65歳以下を含めたワクチン接種加速が求められそうだ。

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