記事詳細

【菊池雅之 最新国防ファイル】防衛相直轄、大規模災害やテロへの訓練も重ねる「自衛隊中央病院」 (1/2ページ)

 日本全国で新型コロナウイルスのワクチン接種が行われている。

 当初は自治体のみで行う予定だったが、政府は、自衛隊にワクチン接種を命じた。そして、東京と大阪の2カ所に大規模接種センターを開設。同センターにて、医官や看護官がワクチン接種を行っている。

 自衛隊には、医官約1000人、看護官約1000人、准看護官約1800人がおり、日本全国にある16カ所の自衛隊病院や、基地・駐屯地内にある医務室に勤務している。

 そのなかで、最大規模を誇るのが「自衛隊中央病院」(東京都世田谷区)だ。防衛相直轄の医療機関となっており、陸海空共同機関となっている。2009年に病棟を新しくし、地上10階、地下2階、計500床の病床数を備える大病院となった。屋上はヘリポートとなっている。施設内のつくりは大学病院そのものだ。第1種感染病指定医療機関であり、東京都指定二次救急医療機関だ。

 このほか、自衛隊地区病院として、陸海空自衛隊で、合わせて15院を設置している。ただし、現在再編計画の真っただ中にあり、今年度末以降、地区病院は10院となる。

 病院名に「自衛隊」と入っているが、自衛官だけでなく、一般人も受診できる。外来の受け付け方法は民間医療機関と変わらない。

 各病院長は、「将」や「将補」といった階級の陸海空自衛隊医官が就く。自衛隊中央病院長については、各病院長を経験した者の中から選抜される。まさに医官の最高峰の役職である。ただ、自衛隊中央病院長となった時点で、階級は消滅し、防衛技官という立場となる。その下には「将」の階級を持つ副医院長が2人いる。

関連ニュース