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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】「まだまだだ」と思う「自衛隊への理解」 災害派遣でも活躍する自衛隊に不断の支援や協力を (1/2ページ)

 静岡県熱海市で3日に発生した大規模土石流の映像は恐ろしかった。7日時点で、7人が犠牲となり、25人の安否が分かっていないという。お亡くなりになられた方々には、心からお悔やみを申し上げます。1人でも多くの無事が確認されることを祈っています。

 発生当日、県の「災害派遣」要請を受けて、陸上自衛隊板妻駐屯地(同県御殿場市)から隊員が向かい、7日時点では約1070人態勢で活動している。いつも感心するが、素早い行動力であり、今も現場で懸命な捜索・救出活動を続ける隊員には頭が下がる思いだ。

 すさまじい量の土砂が熱海の伊豆山(いずさん)地区に押し寄せ、少なくとも約130棟が流されたことを考えれば、警察や消防だけでなく、専門知識や特殊な機材を所有し、高い自己完結能力を持つ自衛隊の派遣は欠かせないだろう。

 1995年1月の阪神・淡路大震災や、2011年3月の東日本大震災などを経て、日本人の「自衛隊への理解」は広がったが、私は「まだまだだ」と思う。党綱領に「自衛隊解消」を堂々と掲げる政党や、自衛隊の存在に異を唱える国会議員、防衛予算の増加に目くじらを立てるマスコミが存在するからだ。

 そもそも、自衛隊は正式な軍隊でないこともあり、「防衛」と「災害」を、ともに担当しなければならない特殊さがある。中国やロシアなどの「脅威」が高まり、スクランブル(緊急発進)などの対応に追われるなか、同時並行的に災害現場に出動しなければならない。約25万人という人員でよくやっていると頭が下がるが、悪く言えば“便利屋”として利用されている面もある。

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