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「夜の生活が強くなる」国民惑わす薬物に金正恩氏が危機感 (2/2ページ)

 ほかにも、医薬品の代わりとして誤用されたり、トンジュ(金主)と呼ばれる新興富裕層の「レジャー」になったりしている側面もある。

 覚せい剤は北朝鮮国内の市場に大量に流通しており、売人はいたるところにいる。

 彼らは、トンジュに狙いを定め、「夜(性生活)が強くなる」「痩せる」「頭がスッキリする」などと甘い言葉で誘い、覚せい剤を売りつける。

 中毒にさせて、常連客にするという流れだ。

 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

 しかしやはり、貧困と薬物乱用の関連性は大きい。たとえば、経済難が深刻化すれば生き延びるため売春に走る女性が増える。脱北者で東亜日報記者のチュ・ソンハ氏は、次のように語っている。

 「売春する女性の多くは、麻薬に酔った状態で道端に立ちます。『オルム(氷)』と呼ばれる麻薬(覚せい剤)は1グラム50元(約750円)程度で買えます。これを10回に分けて吸うんです。こうすることで、夜通し通りに立つことができるようになるだけでなく、見知らぬ男性の前での恥ずかしさも抑えることができるというのです」

 かねてから違法薬物の撲滅に取り組んできた金正恩総書記が、こうした実態を把握し、危機感を募らせているとしても、まったく不思議ではない。新たに制定された防止法は、国民が安易に薬物に走ることをけん制することに、目的があるのかもしれない。

デイリーNKジャパン

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