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【長谷川幸洋 ニュースの核心】秋に控える“2度の戦い”総裁選と解散・総選挙 東京五輪は菅政権の運命を占う大会に (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの新規感染者が増え続けるなか、東京五輪が23日、開幕した。今回の大会開催には、日本だけでなく、世界からも少なからぬ疑問や批判を招いた。

 だが、もう大会は始まった。であれば、私たちはどう現実を受け止めるべきなのか。

 大会直前になっても、「五輪中止」を求めて、街頭でプラカードを掲げる人たちがいた。彼らは、東京に来た選手や関係者たちにも「帰れ!」と罵声を浴びせるのだろうか。

 いくらなんでも「それは違う」と、私は思う。

 東京で最高の演技を発揮しようと、何年も努力を続けてきた選手たちを、日本はいつから「感染させられそうだから」と追い返す国になったのか。彼らだって心配はあったはずだ。それでも来た。いや、来てくれたのだ。

 それなら、心から歓迎し、声援を送ろうではないか。日本が「おもてなしを忘れた国」であってはならない。

 選手たちが全力疾走する姿は、画面を通してでも、世界に「勇気」と「感動」を届けるだろう。それは迷走した政治の雰囲気も変える可能性がある。菅義偉政権は「勝負の秋」を、どう乗り越えるのか。

 自民党総裁の任期は9月30日まで、衆院議員の任期は10月21日までだ。最大の焦点は、菅首相が「総裁選と解散・総選挙のどちらを先に選ぶのか」である。

 菅首相は、すでに総裁選出馬を明言している。そのうえで、総裁選を先にするなら、菅首相は「自分の進退を総裁選にかける」かたちになる。負ければ、総選挙の結果を待たずに「政権は終わる」からだ。

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