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【高橋洋一 日本の解き方】首都高ロードプライシングは「感情的報道」より「客観的検討」を 五輪後にも常時稼働すべきだ (2/2ページ)

 このため、首都高と一般道の混雑の比較について報道するなら、ロードプライシング以前とロードプライシング後の2つを比較しなければ意味がないが、筆者が見た限りではそこまでやっているところはなかった。客観的な検証ができず、感情的な報道しかできないことを図らずも白状してしまったような報道だった。

 さて、ロードプライシングは、混雑回避などの有効手段であるので、五輪・パラリンピック期間以外でも導入すべきだ。かつては徴収コストの関係から、首都高では距離に関わらず一律料金だったが、ETCの進捗(しんちょく)に応じて、2012年1月から距離別料金に移行した。さらに、混雑時間に応じて、割増や割引などのロードプライシングを常時稼働させたらいい。

 これには批判もあるだろう。かつて高速道を導入するとき、いずれ無料開放としていたが、ロードプライシングは方向性が違うというものだ。

 首都高の民営化時、2050年に無料開放するとしていたが、更新費用の高騰などにより65年に延ばされた。それまでの間、混雑回避などのためにロードプライシングを実施する合理性があるのだから、料金体系の多様化としてはいいのではないか。

 さらに、自動運転対応もあるから、料金徴収が延長となってもやむを得ないだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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