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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】日本勢の前向きな姿は誇り 東京五輪で勇気や元気、希望をもらい、心から感謝 (1/2ページ)

 東京五輪は連日、日本選手が大活躍している。4日時点で、金メダルは21個で、過去最多だった1964年の東京大会と2004年アテネ大会の16個を上回っている。海外勢の調整不足も指摘されているが、暗いニュースも多いなかで、本当に元気をもらうことができる。日本に長く住む私にとっても誇りである。

 中でも熱中したのが、体操だ。私は手足は長いが、前屈しても手がつま先に届かないほど体が固い。それだけに、あのしなやかな美しさには憧れる。女子はもちろん美しいが、男子が美しさと力強さを競うという部分にもひかれる。

 男子個人総合で金メダルに輝いた橋本大輝選手の演技は、見ていてほれぼれしてしまった。「最後は、この場面を楽しもうと思って、わくわくしていた」というコメントが象徴しているように、彼の表情は、実に前向きですがすがしかった。最終種目の鉄棒で、メダルを競った6人が大きなミスなく演技を終えたことも、橋本選手の金メダルの価値を高めたと思う。

 ともに戦っていた中国やROC(ロシア・オリンピック委員会)の選手の顔がこわばっていたことを考えると、精神面が演技に表れたのかもしれない。国を背負い、プレッシャーがかかり過ぎると、演技に影響して、メダルの色が変わってしまうのかと感じた瞬間だった。

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