記事詳細

【国会ここに異議あり】立憲民主の「悪しき体質」 本多氏「14歳の子と性交」発言、その場で反論しなかった同僚議員たち 過剰反応は自由闊達な論議失われる (2/2ページ)

 時には、「売り言葉に買い言葉」的なやり取りが行われることもある。その過程で、過ぎた表現の発言が飛び出すことや、ヤジや怒号が飛び交うこともある。それが好ましいとはいえないが、白熱した議論の場ではよくあることだ。

 それに同じ政党内の、しかも非公開の会合だからこそ、つまり「身内同士」だからこそ見せられる姿ともいえる。

 そうした本音ベースの議論の積み重ねによって合意が形成されていくのであって、それを否定してしまっては、まとまるものもまとまらない。意見集約ができない政党は、やがて分裂の道を歩むことになる。

 立憲民主党の前身である民主党は政権担当時、党内意見のとりまとめができず、「決められない政治」と批判された。そして、最終的には、離党者を続出させて政権崩壊した。政党の意見集約機能の低下は、民主主義、議会主義に深刻な結果をもたらすのである。

 今回の失言は、非公開会合での議論の途中過程における、党幹部でもない一議員の発言である。本多氏が高圧的だったとされるが、同僚議員がその場で「それは違うだろう」と反論・説得しなかったこと、結果的に外部に漏れたことは政党人・政党としていかがなものか。立民党の「悪しき体質」の一端でもある。

 仮に、批判論者の言う通り「発言自体が許されない」ものだったとしても、これに政党が過剰反応して闊達な議論を封殺する方向に対応することは避けるべきではないか。「角を矯めて牛を殺すことなかれ」である。 (政治評論家・伊藤達美)

=おわり

関連ニュース