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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】米アフガン撤退で日本に突き付けられた重要論点 自衛隊機派遣、関係者の努力をたたえたい (1/2ページ)

 先週は朝起きると一変しているアフガニスタン情勢を追うのに終始していました。イスラム原理主義勢力「タリバン」が、あっという間に首都カブールを制圧しました。米国大使館から脱出するヘリの姿や、国際空港に殺到する群衆の姿は、かつての「サイゴン陥落」を想起させ、歴史の転換点なのだと印象付けられました。

 今回、日本は2つの重要な論点を突き付けられたと思います。

 1つは、米国のコミットメント(約束)は永遠ではないということです。ジョー・バイデン大統領は演説で、「米軍は、アフガン軍が戦う意思がない戦争で戦うべきではない」と、撤退を正当化しました。

 中国はこれを引用し、米国の同盟国・友好国にプレッシャーを強めます。中国の国際情報紙「環球時報」は17日、「台湾当局がアフガンからくみ取るべき教訓」という社説を掲載し、「米国がアフガン政府を見捨てたことに最も衝撃を受けているのは台湾だ」と断じました。

 これに対し、台湾の蔡英文総統は「台湾の唯一の選択肢は、より強大になり、より団結し、よりしっかりと自主防衛することだ。自分が何もせず、ただ人に頼ることを選んではいけない」と発信しました。

 多くの識者や政治家が指摘していましたが、バイデン演説の主語を「アフガン」から「日本」に置き換えると戦慄が走ります。安全保障法制審議の際、法整備に賛成する識者から「日本のために米国の青年が血を流す一方、日本は何もしないでは通らない」という指摘がありましたが、現実になったわけです。

 ところが、日本の政権からは、情勢の混乱への懸念は出ても、「国を守る決意」をめぐる発言は出ていません。

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