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【勝負師たちの系譜】王座に挑む晩成の棋士・木村一基九段 19歳年下の実力者相手に「やっと自分の時代」 (1/2ページ)

 色紙に揮毫(きごう)を依頼されて「晩成」と書く棋士が2人いる。郷田真隆九段と木村一基九段である。

 郷田は羽生世代の中では、四段が19歳、A級入りも29歳と遅く、タイトル挑戦は何度も退けられてきたから、本人としてはそういう心境なのだろう。

 しかし王位の初タイトルは21歳で、四段での獲得は棋界初だったから、他の棋士から見ればかなり早熟で、謙遜ではないかとも思える。

 その点木村は、三段リーグに13期(6年半)在籍し、四段昇段は年齢制限が見えてくる23歳だった。

 四段になっても順位戦の昇級には苦労し、A級入りは34歳の時。

 タイトル戦においても2005年度の竜王戦初挑戦以来、6度挑戦するもことごとく跳ね返された。

 しかもその間には、王位戦で深浦康市王位(当時)相手に、3連勝から4連敗という負け方を喫するに及んで、もうタイトルは無理かと思わせた。

 しかし一昨年の王位戦において、当時の豊島将之王位を4勝3敗で破り、タイトル奪取と同時に、初タイトルの最年長記録(それまでは37歳)を46歳と、大幅に更新したのだった。

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