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【安全保障最前線】防衛省と自衛隊を叱咤激励する衝撃的な論文、米ランド研究所 新興技術導入遅れ指摘 この提言を無視する選択肢はない (1/2ページ)

 米国のシンクタンク「ランド研究所」は最近、防衛省・自衛隊に提言し、叱咤(しった)激励する衝撃的な論文を発表した。一読して、防衛省・自衛隊を子供扱いにしたような論文ではあるが、記述されている内容は妥当なものだ。私もランド論文と同様の主張をしてきた。

 ランド研究所は、自衛隊に対して、「マルチドメイン(複数領域)防衛軍を目指すべきだ」と提言している。マルチドメイン防衛軍とは、米陸軍の作戦構想「マルチドメイン作戦」が遂行できる部隊のことである。

 ランド論文が「マルチドメイン防衛軍」を創設するために提言した17の新興技術は、先進通信ネットワーク、人工知能(AI)、自律技術、ビッグデータ、最新のサイバー戦技術、量子通信、量子コンピューティング、量子センシング、3Dプリンティング、バイオ技術、指向性エネルギー兵器、最新宇宙技術、極超音速滑空体、マイクロエレクトロニクス、ナノテクノロジー、無人機だ。

 ランド研究所は、中国が新興技術の軍事利用を推進しているのに比し、日本の遅れを叱咤している。中国が重視する技術は、ランドの17技術とほぼ同じだ。そして、自衛隊が新興技術を軍事利用することによるメリットを列挙している。

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