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【山口那津男 本音でズバッと】菅首相の総裁選不出馬に驚いた 「仕事師」らしい数々の実績は後日評価されるに違いない (1/2ページ)

 菅義偉首相は3日、自民党総裁選への不出馬を表明した。実は前日、昼食をともにしながら懇談した折は、そんな素振りはまったく感じられなかった。現に、前日の夕刻には、自民党本部に二階俊博幹事長を訪ね、総裁選立候補の意思を伝えたと報道されていた。「不出馬」の知らせを聞いて、大変驚いた。

 現職の首相が、その地位の前提となっている総裁選について、なぜ一夜にして方向転換する決断に至ったのか、あれこれ想像の域を出ない。

 菅首相自身は、現下の最優先課題である新型コロナウイルス対策と、総裁選候補としての活動は莫大(ばくだい)なエネルギーを必要とするので、両立はできない。河野太郎行革担当相は総裁選候補に押し出すが、自らは、新型コロナ対策に専念する責任を全うすると語るのみだ。

 ある意味で、潔い決断だ。

 昨年9月に発足した菅内閣は約1年で終わる。当初から「新型コロナ対策を最優先」に掲げ、何度も襲ってくる感染の波に対し、試行錯誤を繰り返しながら対策に邁進(まいしん)してきた。

 緊急事態宣言などを月末まで延長したばかりであり、まだ油断はできない。ワクチン接種の進捗(しんちょく)とともに感染者が減り始めており、重症者を減らし医療提供体制を整えることが目標だ。

 タイプの異なる候補が並び、盛り上がりをみせる自民党総裁選だが、「次の総裁」が決まるころには、出口が見えてくるかもしれない。

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