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「韓国版ゲシュタポ」vs前検事総長が勃発 与野党陣営が泥試合 国内に衝撃、大統領選前に有力候補立件 (1/2ページ)

 来年3月の韓国大統領選を前に、与野党陣営の血で血を洗う抗争が始まった。文在寅(ムン・ジェイン)政権下で設立された捜査機関、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が、野党「国民の力」の有力大統領候補、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長を立件した。これに対し尹氏側は、情報機関、国家情報院の朴智元(パク・チウォン)院長らを刑事告発するなど反撃に出るという泥仕合だ。

 尹氏は検事総長時代の昨年4月、尹氏に批判的な与党関係者を刑事告発するよう、側近検事が告発人名を空欄にした告発状を作成、野党側に渡したとして、職権乱用などの疑いがもたれている。

 尹氏は「国会に呼んでほしい。堂々と私の立場を話す」と疑惑を完全否定、野党側も「政治工作だ」と反発するが、野党候補の中で支持率が最も高い尹氏の立件は韓国国内に衝撃を与えている。

 龍谷大の李相哲教授は「文政権はかなり無理のある手段を使ってでも尹氏を大統領候補から引きずり下ろしたい。公捜処は勝てば官軍状態で、召喚や逮捕も考えているだろう」と指摘する。

 公捜処は政治家や検事など高位公職者やその家族を対象にする捜査機関で、今年1月に発足した。トップを大統領が指名するため、政権の意向が強く反映されるとの指摘もあり、野党側が「ゲシュタポ(国家秘密警察)」などとして反対していた。

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